この間買った”食品の裏側―みんな大好きな食品添加物”という本なのですが、これがなかなか。いろいろと考えさせられました。
添加物の神様とまで言われた著者が、食品業界の裏側を赤裸々に告白しています。同じことの繰り返しがあったり、自分の事は可愛いのねという感じの内容があったりする所もありますが、全体にはなるほどそういう事なのかと納得できること受け合い。中でも気になったのは、加工前の素材に使用された添加物には表示義務が無いというところ。これでは無添加というのも信用できなくなってしまいますよね。
冷静に考えれば、例えば豚肉を手間暇かけて作っているソーセージが豚肉より安いわけがないのですが、そういうカラクリも分かります。要は、物事にはいろいろ裏があり、おかしいぞと疑問に思うことが大事ということでしょうか。
文字ばかりでも寂しいので、シュタンベルグのハム、ソーセージのラベルでも。普通スーパーで見るソーセージとは添加物の数が雲泥の差です。しかし、値段もそれなりにします。しょっちゅう安いソーセージを食べるより、年に2,3回でもちゃんとしたソーセージを食べる方が健全だとおもうのですが。
私はブログを始めるようになって、よく人から何故そんなに無化調や無添加にこだわるのか?と聞かれますが、それはひとえに親の食育ゆえと答えます。昔、弟がアトピーになり母が随分と気をもんだものですが、いろいろと試行錯誤の後たどり着いたのが、自然な食事と適度な運動というわけです。弟のアトピーがすっかりよくなったのが、食事の改善によるものだけだとは思いませんが、大切な要素であることは間違いないと思います。
以来、無添加の醤油や味噌、味醂と自然のダシだけの味付けとなった我が家では、味の素なるものは存在しなかったのです。とはいえ、ジャンクフードとファーストフードにどっぷりはまった世代ですから、外では結構そういうものを食べたおかげで、化調を使用したものも旨いと思ってしまうのですが。ただ、不自然な旨さだなと思う事が出来るのはありがたいことだとも思うのです。
まぁこの著者も書いているのですが、この世の中全て無添加というのは無理があり、上手に付き合っていくしかないというのは間違いないとは思います。私も、コンビニやスーパーで売っている食材に添加物が入っていようと、大衆中華に化調が使われてようと全然かまわないとは思うのですが、それがデパートの高価な物や、ホテル等の高価な食事ともなると話は違うと思うのですよね。ちなみに写真は菊乃井のもの。
実を言うと、私は以前大阪の有名ホテルの中国料理店で働いていた事があります。それ以前にバイトをしていた町の中国料理店とは値段も全然違うし、食材や技術にも凄い差があるのだろうと期待に胸をふくらませて入社したのです。しかし、その期待は裏切られることとなりました。
確かに技術には唸らされるものがありましたが、食材となると...養殖の鯛が天然と称され、メニューに神戸牛とあるのは輸入冷凍肉、エビを始め魚介類はほぼ冷凍物、伊勢海老は冷凍を活けと見せかけるために頭の殻を飾る念の入りよう。トリガラはもちろんブロイラーだし、化調もたっぷり。今ではどうか知りませんが、羊頭狗肉とはこのこと。それでも、エビチャーハンが1000円以上の高級店なのです。
しかし、えてしてホテルや複合施設に入っている店というのはこういうものなのしょう。高価な地代と無休を維持するための人件費が半端じゃないですから。本当に天然のいいものでとなると、エビチャーハンでも2000円を超えてしまうんじゃないでしょうか?それでも、技術的には目を見張るものがあり、ある程度は仕方ないのかとも思っていたのですが、外で餃子を食べたときの上司の一言には引いてしまいました。彼が餃子がとても不味いとおっしゃるので、何故ですかと聞くと、味の素が足りないんだよと。
結局そこを辞めたのは私に根性が足りなかったからなのですが、今でもあの一言は忘れられません。それでも、和洋中では中が一番好きなのでよく食べに行くのですが、なかなかちゃんとした素材を扱う店にはお目にかかれないです。だから、”空心”で食事をした時は本当にびっくりしました。それなりの値段で、ちゃんとした食材を使用した中国料理が食べられるなんて。その分、人員は最低限で、席数も少なめ、倒れないかと心配になるくらいに忙しそうですが。
話がだいぶそれてしまいましたが、いろいろと考えさせられる面白い本なので、一度読んでみることをおすすめしますよ。
URL http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492222669/ref=sr_11_1/250-0878385-3248207?ie=UTF8
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