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hotel de yoshino オテル・ド・ヨシノ@和歌山市

 今年のクリスマスは、ちょっと豪華にフレンチでも。と、訪れたのがビッグ愛12階のオテル・ド・ヨシノ。以前はカフェステラマリスだったフロアの一角がレストランとなっています。

ライトアップされた和歌山城を遠目に見ながら、案内されて席に着きました。4人テーブルは窓際ですが、残念ながら2人用のテーブルは少し奥まった所に並んでいます。

軽くこの日のコースの説明を受けた後、シャンパンが注がれアミューズがやってきました。

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シューの中にはフォアグラのムースが入っています。淡くとろけるような口当たり。それでいてフォアグラの風味はきちんと効いていて、のっけからシャンパンが進んでしまいます。

前菜は、甲殻類のジュレとウニ。

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ウニにはウニのソースがかかっていますが、泡立て卵白の様な口当たりでこれがなんとも美味しいのです。蟹の風味もそれを引き立てているジュレの旨さも、淡い味付けながらしっかりと味わい深いもの。

スープは、フランス産の栗、シャテーニュ栗のカプチーノ仕立て。

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先ほどのソースと同じように、口当たり軽く泡立ったスープの上には贅沢にトリュフがたっぷり。この香りが強烈で、水臭い独特の香りがなんとも苦手なのですが、これがスープと合わさるとなんともいえない濃厚なコクとなって旨さを際立たせるのですから不思議なものです。これはやはり、軽い口当たりながらも栗の風味がしっかりと活かされた、スープの旨さが相当なものだからこそでしょうね。

魚料理一品目は、マグロと茄子のミルフィーユ仕立て。

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一見、マグロの肉をそのまま厚切りしたようにも見えますが、薄切りの茄子とマグロの漬けをミルフィーユよろしく重ね合わせたもの。これにはバルサミコ酢のソースが。そして皿の周りにあるマグロの角切りの間には、タプナードというオリーブとアンチョビのソースが。

ミルフィーユの上にはクリームとキャピアが添えられ、この料理に花を添えています。しかしやはり主役はマグロで、新鮮で旨味溢れる味わい深いマグロの赤身の美味しさがしっかりとしているからこその料理。

パンは2種。

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このパンがまた旨くて、思わず何回もおかわりしてしまいました。外はカリっと固いフランスパンのようですが、中身がもっちりしっとりでまるでお餅のような食感。加えて小麦粉の風味が濃厚で、なんともいえない美味しさなのです。丸い方がより濃厚な味わいに感じましたが、どちらもさすがと思わせてくれるパンでした。

続いては、オマール海老のロティ。

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海老の上にはまたまた泡状のビスクソース(海老から取られたソース)が。上方の緑色はブロッコリーのピューレ、下の赤色はトマトのピューレなのだとか。オマール海老はもう当然の如くな旨さですが、やはりここでもソースの旨さが炸裂。この泡立った口当たり軽やかなソースがこちらの特徴なのですね。このソースの為だけにでも此処に来る価値がある、と思わせてくれるもの。

そして、周りを彩る色鮮やかな野菜たちがまた美味しくて、それぞれにしっかりと下味が付けられていて、それぞれの野菜の旨さをきっちりと引き出しているあたりが凄いところ。本当に美味しいと思う一皿は、最後のソースの一滴まで残したくないと思うものですが、これもまさしくそういう一皿でした。

肉料理は、蝦夷鹿のロティ ロッシーニ風。

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赤身の鮮烈な鹿肉のうえには、贅沢にたっぷりと添えられたトリュフとフォアグラが。このトリュフとフォアグラがロッシーニ風の条件なのだとか。今日は、トリュフ、フォアグラ、キャピアの3大珍味が揃い踏みで、なんともクリスマスに相応しい贅沢なもの。

フォアグラとトリュフの濃厚な組み合わせが特徴的ですが、それに負けない鹿肉のしっかりとした風味が凄いの一言。赤身肉の純粋な旨さがぎゅっと濃縮されたような味わいで、その存在を主張しながらも、ソースやフォアグラ、トリュフときっちりと調和しているところがなんともいえない一皿でした。

肉料理は2品から選択するのですが、こちらはもう一品の熊野牛のグリエ。

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熊野牛ならではの、柔らかく脂が乗っていながらも赤身の旨さがしっかりとしている牛肉本来の旨さが堪能出来る逸品。熊野牛は、まだまだブランド牛としては個体差が大きいように思いますが、これは間違いなく最上の部類だと感じました。料理としては蝦夷鹿の方が好みでしたが、観光で来られた方などには地元和歌山の牛肉を堪能して頂くのもいいでしょうね。

料理が終わり後はデザートですが、ここでチーズを奨められました。

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これは別料金となりますが、私はウォッシュタイプのチーズとブルーチーズを頂きました。どちらも風味の強いチーズですが、これにデザートワインが抜群に合うのです。丁度この少し前に行ったテンダーで、ブルーチーズと貴腐ワインの組み合わせに感動していたところなので、今回も迷わずその組み合わせを選択。

正確には、この日頂いたのはピノーデュシャラントという葡萄果汁にコニャックを加え醗酵させたお酒なのだそうですが、それでもチーズとの相性は抜群。それだけでは甘ったるく感じるデザートワインが、風味の強いチーズと喧嘩することなくむしろ引き立てあっているのが凄いところ。

チーズを頂いたら後はデザート。

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いかにもクリスマスに相応しい小さなブッシュドノエルに、キャラメル風味のアイスが添えられています。甘さ加減も丁度よく、しっとりとした口当たりのケーキには、ほんのり酸味も効いていてなんとも言えない美味しさ。この贅沢なコースを締めくくるに相応しい一皿でした。

最後は紅茶と、お茶菓子を頂いて。

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お茶菓子といっても、マカロンやカヌレまであるしっかりと食べ応えのあるもの。もちろんそれらもきちんと丁寧に作られたもので、味わいに一切の不満の無いもの。これで本当にコースはお終いなのですが、私でも大満足のとても食べ応えのあるコースでした。

もちろん味わいも、最初から最後まで非の打ち所の無い一品揃いで大満足。そしてそれを供する方達の応対も、とてもスマートかつ温かいもので、それがまた料理を一層美味しくさせてくれました。グラスワインも一杯1000円~とリーズナブルで、それでいてしっかりと美味しいワインがセレクトされているのもいいところ。

この日のコースは15750円。これにサービス料と税金、そしてワインやチーズも加わり二人で4万円弱。年に一度か二度の贅沢ですが、少なくともこの料金以上の満足感を得られたのは間違いのないところ。

私にはやはりビストロのような気軽に頂けるフレンチが合っていますが、たまにはこういう適度な緊張感を従った本格的なフランス料理を頂くのもいいものです。来年のクリスマスもまたここに来れるといいな、と思いつつお店を後にしました。

オテルドヨシノ

住所 和歌山市手平2-1-2 和歌山ビック愛12Fホテルランドマーク和歌山

TEL 073-422-0001

営業時間 11:30-14:00 17:30-21:00 月曜、第2火曜定休

URL http://www.hoteldeyoshino.com/index.html 

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コメント

料理よりもどなたと行ったのかが気になりました(笑)

鹿肉、先日頂いたのですが、扱いが分からなくてw
カレーになりましたとさw 台無しw w
味は普通でした( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!

投稿: macha | 2009年12月27日 (日) 22時00分

なんだか幸せそお゜.+:。(*´v`*)゜.+:。 

おふたりにメリークリスマスxmasshinepresentbar

投稿: かぉ+。(*^▽^)。+ | 2009年12月27日 (日) 22時48分

やはりクリスマスディナーはこちらをチョイスされましたか。
私も先日(20日)オテルドヨシノさんのディナーを頂いてきたところです。
また地元の美味しいお店を紹介して下さいね。

投稿: riko | 2009年12月28日 (月) 16時18分

 皆様ありがとうございます。

>マチャどの
やっぱり気になります?coldsweats01
でも、私は鹿肉のカレーの方が気になったりして...

>かおさん
ありがとうございますnote
来年もいい年になるといいですねxmas

>rikoさん
うは、読まれてましたかsweat01
rikoさんの行かれた日はクエが出たんですね。
しかもオーナーの吉野さんまで来られていたとは、めっちゃ羨ましいです!

投稿: 岡電 | 2009年12月29日 (火) 00時43分

 ゲゲッ、ひとり2万かぁ~dollardollar
 さすがは岡電はん、太っ腹happy02

 しかし…カップル席こそ夜景のよく見える位置にしてほしいもんですなnight
 ステラマリスでお茶しかしたことないけど、私もいつかごちそうを食いに行ってみたいもんですrestaurant

投稿: 甕 | 2009年12月29日 (火) 10時51分

 まぁ、年に一度か二度のことですからsweat01
それにお値段以上の満足感はありましたよ。
ただ仰る通り、カップル席は夜景の見える位置でないのが唯一の不満ではありましたが...

投稿: 岡電 | 2009年12月30日 (水) 07時48分

という事はカップルで・・・とφ(・ω・ )メモメモ

カレーは言われなければ鹿肉と分からない感じです。
牛脂を沢山使ったせいか、味も普通の牛赤身のカレーっぽかったです。
しかし息子は「にくが美味しくない〜」と
カレー好きなのにあまり食べませんでした。

ジビエ?何それ?な台無しっぷりですねw
いつもの猪でも困るのに、今年は鹿でビックリですよ、もう('A`)

投稿: macha | 2009年12月31日 (木) 00時15分

 鹿肉は脂身が殆ど無いので、カレーのような煮込み料理には合わないのかも。
カレーに入れるなら、食べる直前に焼いてから鍋に放り込むのがいいのかなぁ。
それにしても、いつもは猪なんですねpig
そういや私も、今年は猪や鹿にはなにかと縁があったりするのですが...

投稿: 岡電 | 2009年12月31日 (木) 08時06分

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