喫茶 こぶち@川湯温泉
湯の峰温泉から、車で30分もかからない距離に川湯温泉があります。
河原を掘ればお湯が沸くというのがその名の由来だそうですが、名物の仙人風呂は冬季のみの営業で、今は個人や旅館が掘った露天風呂が点々とあるのみ。川沿いに旅館や民宿が立ち並び、川では家族連れが水遊びを楽しんでいました。
その中ほどに公衆浴場があり、250円という手ごろな値段で入ることが出来ます。が、駐車場は有料で500円ですから、結局結構なお値段に。朝ということもあり、お風呂は貸し切り状態。源泉掛け流しですが、温度は45度は軽く超えているようで、水でうめないと入れませんでした。
ほのかに硫黄の匂いが香る、とてもいいお湯でしたが、シャワーの水圧が低いのが難点でした。飲んでみても、クセがなく硫黄の匂いも控えめでとても飲みやすかったです。なかなかいいお湯だとは思いましたが、やはり駐車場とセットで750円はちょっと高いかなぁ。湯の峰だと、つぼ湯と公衆浴場両方入れる値段ですからね。今度は冬に来て、仙人風呂にチャレンジしてみたいと思います。
川湯温泉のトンネル近くにあるのが、喫茶こぶち。向かいには民宿こぶちもありますので、おそらく同じ系列でしょう。夜はカラオケ喫茶になるような雰囲気で、入ると御主人らしき人がソファーに寝転んでいました。ま、こういうのも大らかな南紀らしくていいじゃないですか。なんでも、この御主人が釣り名人らしくて、ここの鮎や鰻は自ら捕ってこられたものだそうです。
うな丼は1800円なり。外からは厨房が丸見えでしたが、丸々と大きな鰻が捌かれていました。なんと、そこからの作業のようで、待つ事30分ほどでうな丼が出てきたのにはびっくり。そして、うな丼を食べて二度びっくり。こんな歯応えのある鰻は初めてです。しかも泥臭さは全く無く、上品な白身魚のよう。
福井の淡水の鰻は外はカリッと、中はふわふわでとろけるようでしたが、これはもうパンパンに張っているといった食感。なんというか、とても筋肉質な感じなのです。そして脂も程よく乗っていて味がとても濃い感じ。う~ん、これはいい意味で期待を裏切られた感じです。
そして、お土産に買っためはり寿司。実は10数年前、一人旅のおりここでめはり寿司を頂いたのが思い出で、今回再訪したという訳。醤油等のタレに浸けていない、高菜の味のみのシンプルなめはり寿司。中には高菜のみじん切りが混ぜられています。これがまた、シンプルイズベストという感じで旨いんです。なんでも高菜の栽培からの、おばあちゃんの手作り高菜漬けだそうですが、さもありなんといった味わいでした。
とっても怪しい雰囲気の漂うお店ですが、都会では味わえない雰囲気と料理なのは間違いないと思います。窓からの川や山の眺めも最高でしたし。今度は絶対鮎を食べるぞっと、心に誓ったのでした。
こぶち
住所 和歌山県田辺市本宮町川湯温泉
TEL 0735-42-0432
営業時間 10:00-22:00 不定休
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