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高野山

 丹生都比売神社を出て、480号線に合流。そこまでの県道109号線は結構険しい道なので注意が必要です。480号線に合流すると、すぐに新しく出来たトンネルがあり、高野山はもう目の前なのですが、高野山へ登る道がとてもクネクネでしかも渋滞しがち。

特に前方に観光バスが走っていると最悪で、すれ違いに難儀して止まってしまうこともしばしば。高野山に登るのは、本当は朝9時くらいまでがいいのですが、今回は丹生都比売神社を見た後ということもあり12時過ぎ。もう渋滞ど真ん中という感じで、我慢我慢のドライブとなりました。

Photo それでも、大門が見えるとほっと一安心。立派な門が私達を向かえてくれます。これは冬に撮ったものですが、雪を纏った寺社建造物は特に趣があっていいですね。と、今回は何回か訪れた写真が織り交じっていたりします。

Photo_2 大門を過ぎても渋滞は続き、やっとの思いで宿泊先である西門院へ到着。チェックインまではまだ時間があるので、車だけを置かしていただき、観光に向かうことに。この西門院、誠にいい場所に在りまして、濱田屋さんが目の前。

先ずは、濱田屋さんで胡麻豆腐を頂き、その後これまたすぐ近くにある金剛三昧院へと歩を進めました。高野山も、メインストリートを一歩中へ入ると観光客の姿はぐっと少なくなりますが、さすがに三昧院と濱田屋さんへの道すがらは結構人とすれ違います。

Photo_3 三昧院には国宝の多宝塔があり、これがなんとも言えずいい雰囲気なのです。神秘的な杉の巨木に囲まれたその姿は、とても落ち着いた佇まいで、桧皮葺の屋根がまた情緒を醸し出しています。

ただ、建物の傷みは結構激しいようで、改修が待たれるところのようですが、大変な予算が必要なのだとか。こういう所に税金を使うのは無理なのでしょうかねぇ...

Photo_4 このお寺は石楠花も有名で、特別に見せていただいた中庭では美しく開花しているのが見受けられました。本来は、宿泊か食事をされた方のみ拝観できるそうですが、この日は観光客が少なかった事もあり、幸運でした。有難や有難や。しかし、もうすぐ本堂などの修復工事が行われるようで、ここもしばらく見られなくなるそうです。

Photo_5 山門をくぐり左に多宝塔、まっすぐ奥に行くとこの愛染明王が安置された本堂があります。本堂横にはりっぱな石楠花の木があり、なんでも樹齢400年だそうな。この日はまだ蕾で、5月中頃が見ごろとなるのでしょうね。

運慶作とも伝えられる愛染明王は残念ながらこのガラス越しにしか見ることは出来ませんが、いつかは近くで見たいものです。今のところ伝運慶作という事らしいですが、現在鑑定中のようです。和歌山に新しく運慶作の彫刻が認められる事を願うばかり。

これだけ雰囲気のいいお寺も滅多に無いと思うのですが、訪れる人が少ないのは非常にもったいない限り。とはいえ、そのおかげでこの静寂な雰囲気を満喫出来るとも言えるのですが。

Photo_6 三昧院から裏道を歩き、表通りに出るとGWならではの賑わいに。そのまま駐車場を過ぎ、霊宝館に。この中には、高野山の宝物が多数展示されているのですが、丁度7月6日まで童子とほとけという催しが行われていました。丹生都比売神社の狛犬を見れたのがとても幸運で、その力強い造詣に見入ってしまいました。

Photo_7 多数の彫刻が展示されていますが、やはり八大童子像がその中の白眉でしょう。写真は以前訪れた時のパンフレットを写したもので、矜羯羅(こんがら)童子です。今回は、恵光童子と、指徳童子の2体が展示されていましたが、指徳童子は後年の補作で、やはり運慶一派の手になる6体とは差を感じてしまいます。

私が初めてこの童子像を見たのは、世界遺産の記念展示の時で、この時は8体が勢ぞろいしていて、しかもガラスケースも無い状態で、それは壮観な眺めでした。中央に立つと、全員の視線がこちらを向いているように思えて、鳥肌が立つようななんとも言えない気分になったのを覚えています。

やはりこの像は8体揃ってこそ魅力があると思うのですが、なかなかその機会は巡ってきません。毎年1,2体展示するのなら、数年おきかあるいはごく短い期間でもいいから、8体揃っているところを見たいと思うのは贅沢でしょうか。

いずれにしても、写実的仏像彫刻の、一つの頂点ともいえるこの像達を、一生に一度は見ておいて損は無いと思います。もし、8体が無理なら、運慶自身の作と言われる矜羯羅童子と制多迦(せいたか)童子だけでも見ることをおすすめします。その展示時期に合わせることだけを目的に高野山に来てもいい、そう思うほど私はこの像達が好きなのです。

他にも、孔雀明王像も好きな仏像なのですが、こちらもなかなか展示されていないんですよねぇ。快慶作の、いまだに黒光りする彩色の残った四天王像が、常に見られるのはとても有難い事なのですが...

Photo_12Photo_11  霊宝館を出たあとは、壇上伽藍へ。階段を登ると中門後が、その奥には金堂が見えます。その左側には根本大塔があり、その巨大さに圧倒されます。根来寺の大塔よりさらに一回り大きいほどですが、有り難味はあちらの方が上でしょうか。60年以上の歳月を費やした木造建築のあちらに比べて、こちらはコンクリート製ですから。それでも、シンボリックな立派な塔なのは間違いないです。

Photo_11 壇上伽藍の数々の建物の中にあって、唯一国宝指定の不動堂。この時代の建物は高野山ではほとんど残っていないそうです。一見地味で、観光客も素通りしがちですが、その造詣の美しさは相当なもの。特に、特徴的な屋根の曲線は魅力的で、さすがは国宝と唸らされます。

Photo_12 壇上伽藍から、まっすぐ東に向かうと、金剛峰寺の入り口に。金剛峰寺は桧皮葺の巨大な建物で、さすがは真言宗の総本山です。それにしても、高野山は桧皮葺の建物が多くて、それだけも嬉しくなってしまいます。手入れは大変でしょうが、いつまでもこの情景を保っていただきたいものです。

Photo_13 金剛峰寺の中には、蟠龍庭と呼ばれる石庭があります。石庭では日本最大だそうで、雄雌一対の龍が奥殿を守っているのを表しているそうです。さすがに壮観な眺めで、しばし見とれてしまいました。新館ではお茶が供され一服することが出来ます。

数々の襖絵などもあり見応えのある所でしたが、注意点を一つ。霊宝館や大塔など6箇所のセットの入場券が1500円で販売されていますので、それら全てを周る時はそちらを買うようにするといいでしょう。霊宝館と金剛峰寺だけなら、1100円ですので個別に買う方が得なのですが。

沢山歩いて、いいものもいっぱい見れて大満足。そろそろ歩きつかれたので宿に戻って風呂にでも入ろうとしますか。

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