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角長@和歌山県湯浅

 和歌山は醤油発祥の地。湯浅で味噌から生まれた醤油が、銚子や小豆島など日本各地へ伝えられたのです。ところが、その和歌山でも昔ながらの醤油作りをしているところはわずか。

日本のほんまもんといったテーマの本等で、和歌山の醤油や梅干が紹介されていないと本当に寂しいものです。ですが、その発祥の地の面目を保っているのが角長という醤油蔵なのです。昔ながらのこうじから作られている醤油蔵は、湯浅ではもうここだけだとか。

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Photo_3 昔の風情が残る、静かな町並みの中に角長はあります。国道沿いにも出店がありますが、ここはやはり蔵に行くのがおすすめ。

国道から湯浅の交差点を入り、しばらく走ると角長が左手に見えてきます。それをやりすごし左折すると、すぐに角長の駐車場が見えます。冷たい空気の中、こんな雰囲気の町並みを歩くのはなんとも気持ちのいいものです。

Photo_4醤油はたまりと、湯浅しょうゆ(紫滴)、濁り醤の3種類があります。それぞれ中身は同じでも、容器や呼び名が違うのでややこしいですが、店の人に聞くと親切に教えてくれます。

今回購入した濁り醤(にごりびしお)は、火入れも濾過もされていない生醤油で、白身などのくせのない魚に合うそうです。紫滴(しずく)は、火入れがされたもので、赤身やくせのある魚に合うそうです。

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醤油をそれだけ舐めても、それがどれ程美味しいかは分かりにくいので、家にあった小原久吉商店の湯浅醤油と比べてみました。この醤油は、和歌山のほとんどのスーパーでも売られている、一番身近な無添加の醤油。(原材料にはアルコールがありますが)

値段の差は右の角長が720mlで1400円に対し、左の湯浅醤油が300mlで500円前後。角長の湯浅しょうゆとなら丁度同じくらいの値段だったのですが...

写真では分かりにくいですが、現物では明らかに湯浅醤油の色が濃く、黒々としています。角長のものは色がやや薄く、表面に白い幕のようなものがうっすらと漂っています。舐めてみると湯浅醤油の方がやや塩辛い印象。

濁り醤は、塩味がきつくなく、味わいが深い印象。かすかに味噌のような風味が感じられ、それが味の奥行きに一役かっているようです。醤油が味噌から生まれたという事を、とてもよく感じさせてくれます。

Photo それでも、思った程の差は感じなかったので、餅に塗って焼いてみることに。すると、これが想像以上に差が出たのです。とにかく、濁り醤の香りが凄いのです。香ばしく焼けた醤油の匂いが、なんとも心地よく漂うのです。

食べてみてもその印象は変わらず、うっすら1回塗っただけなのに、餅の風味に負けない力強い味わいで、なんとも美味しい焼餅となったのです。普通に売られている醤油となら、もっと差が出たかもしれません。

この日、帰りに買った西村物産のしらすと、熱々のごはん、それにこの濁り醤の相性ときたらもう...あ~日本人に生まれて良かったと感じずにはいられませんでした。こういうほんまもんを、末永く作り続けて頂きたいものです。

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コメント

角長は溜、小原久吉は再仕込で有名な所ですね。あと、再仕込は加熱すると風味が飛びやすいので気を付けましょう。

投稿: | 2012年2月 5日 (日) 21時06分

コメントありがとうございます。
なるほど、そういう理由があったのですね。
勉強になりました。

投稿: | 2012年2月 6日 (月) 22時03分

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