« 日本一のやまびこ@椿山ダム | トップページ | 道の駅 みなべうめ振興館 »

道成寺と釣鐘饅頭

 南紀や高野山に比べると、地味な印象のある中紀。白浜への通り道といった印象を持たれている方が、県内外を問わず多い気がします。しかし、結構見所満載、なかなかいい所が多いのです。

道の駅や椿山ダムもいいのですが、実は国宝が沢山ある地域でもあります。下津町の長保寺や善福院、そして今回訪れた道成寺。前者は国宝建造物、後者には国宝仏があります。

Photo 高速からでも、御坊市内からでも、標識があるので行くのは簡単。踏切を越えてすぐの駐車場に車を停めましたが、その奥にも駐車場はありましたので、そちらの方が近くていいでしょうね。石段をテクテク登ると、立派な大門が。こちらは重文指定だそうです。中の仁王様は少し大仰な感じに思えました。

Photo_2 門をくぐると、荘厳な本堂と三重塔が。和歌山県には多宝塔は多く存在しますが、三重塔は珍しく、ここと那智の青岸渡寺のものくらいでしょうか。といってもあちらは、エレベーターも備えたコンクリート製のもので、木造のものはここだけだと思います。

国ではなく、県指定の文化財ですが、なかなか立派で細やかな装飾が目をひきます。ちょっと角張っているような気がして、もう少し丸みがあればいいのになぁとは思いますが。それでも青空の下、本堂と並ぶ姿はやはりいいものです。

Photo_3 本堂の中には、重文に指定されている千手観音の像がおられます。遠目で薄暗い中ですが、それでも慈愛に満ちた表情が伺えます。それほど信心深くない私でも、思わず手を合わせてしまうのでした。

三重塔と反対側に歩くと、宝物殿があります。この中に、国宝の千手観音と、日光、月光菩薩が安置されています。600円を払い入場すると、目の前には絵説き説法を聞ける広間が、そして右側に歩いていくと諸像が安置されている間があります。

普通、千手観音の像には手が42本あります。一本の手が二十五の世界を救うとされていて、故に四十と2本なのですが、何故かこちらの観音様は四十四本という珍しいもの。日光月光菩薩も本来は薬師如来の脇侍となるはずなのですが、ここでは千手観音の脇侍となっております。

と珍しいことずくめの仏像なのですが、そのふくよかでなんともいえない微笑を見ていると、そんなことはどうでも良くなってくるのです。両菩薩の絶妙に捻られた腰周りの造詣も見事で、さすがは国宝だと溜息がでます。

その千手観音の向かいには何故かガンダーラの石造が。2,3世紀の頃のものだそうで、今にも動き出しそうなリアリティに満ちた像で、一見の価値があると思います。ただ、なぜここに安置されているかは分からずじまい。どなたか、もし道成寺に足を運ばれたら、是非その理由を聞いてみて下さい。

今回は聞くことが出来ませんでしたが、観光客の多い日には住職による絵説き説法が行われます。安珍清姫のお話を、軽妙な話術と絵で面白おかしく聞くことが出来ます。楽しくておすすめですが、恋人同士や夫婦で行くと、彼女のことが少し怖くなるかもしれません(^^)

Photo_4 素晴らしい仏像や建造物を見て、目と心が潤ったら、今度はお腹も潤すとしましょう。門前には、お土産屋さんが数件ならびますが、名物はなんといっても釣鐘饅頭。中には店内で作られている店もあり、運がよければ出来たてがいただけます。

Photo_5 箱を開けると、安珍清姫の絵物語が。釣鐘饅頭は、簡単に言えばもみじ饅頭を釣鐘型にしたもの。どちらが先かは分かりませんが、風味は全く同じようといっても差し支えないでしょう。

薄いカステラ生地の中は、漉し餡と白餡の2種があります。温かいものはもちろんほかほかで美味でしたが、水分を含んだ生地が少しベタッとしていたのが難点でしょうか。冷めて、お土産として持って帰った状態が、一番美味しいというところに感心してしまいました。

今回は雲水という会社のものでしたが、添加物もほとんど使用されておらず、甘さも口当たりも上品で、とても美味しいものでした。試食やバラ売りもありましたので、味を確認できるのもいいですね。

ただ、ここのクエ鍋コース6300円は安すぎるかと。漁師宿でも1万円前後はしますから、もし和歌山産の天然ものなら凄いことですが、おそらくそれはないでしょうね。

道成寺

URL http://www.dojoji.com/

雲水

URL http://www.unsui.jp/index.html

|

« 日本一のやまびこ@椿山ダム | トップページ | 道の駅 みなべうめ振興館 »

和スィーツ」カテゴリの記事

和歌山の旅」カテゴリの記事

コメント

♪とんとん お寺の ど~じょ~じ~
釣鐘はたいて身を隠し~
安珍清姫蛇に化けて~
七重に巻かれてひとまわり~ひとまわり~♪

道成寺の歌は、小学校の時に習いました。
釣鐘饅頭はホンマに美味しいです。
私は漉し餡の方が好きです。
去年、和歌山近鉄百貨店で紀州物産展でこれを買ったとき、
まだほんのりと温かくて、店内で食べたのを覚えています。

投稿: アガラ | 2008年2月11日 (月) 21時10分

コメントありがとうございます。

その唄、私は知らないんですよねぇ。
もちろん私も、小学生時代は和歌山市内でしたが、校区によって習わなかったりするのかな。
ぶんだら節にはやたら熱心な学校でしたが...

それはさておき、釣鐘饅頭はほんといいお土産でした。
あまりに近くの物産品なので、案外見過ごしがちですが、そういうものって他にもあるんでしょうね。
近鉄のような百貨店を上手く利用すれば、そういうものを再発見するのに役立ちそうですね。

投稿: 岡電 | 2008年2月11日 (月) 21時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/82083/10424640

この記事へのトラックバック一覧です: 道成寺と釣鐘饅頭:

« 日本一のやまびこ@椿山ダム | トップページ | 道の駅 みなべうめ振興館 »